偽ロレックス詐欺事件
2024年6〜9月
偽物の高級腕時計を中四国・近畿・北海道の買い取り業者に売りさばいた詐欺事件。被害額4,028万円。主犯格は逮捕当時16歳の少年だった。
概要
2024年6〜9月、高級腕時計ロレックスの偽物が、高知県を含む中四国や近畿、北海道の買い取り業者に持ち込まれた。被害額は4,028万円に上る。SNS でつながった匿名・流動型犯罪グループ(匿流)による犯行とみられ、少年と県内の10人を含む20人が詐欺などの容疑で逮捕された。
構図
- 海外から偽時計を仕入れていたとされるのは、横浜市の IT 関連業の男性(29)。公判中。
- 「荒らし共栄圏」のリーダーだった少年は、この男性から犯行を提案されたと証言。テレグラムを介して接触し、実行役をネットなどで募って10〜50代の19人からなるグループを形成した。
- 実行役には「スーツを着て行け」「バックヤードで真偽を調べさせるな」などと指示。詐取金の一部を仮想通貨で受け取っていた。
- 偽物を調達する者、店へ持ち込む者、潜伏先を手配する者、移送だけを担う者が分業し、互いに知るのはネット上のアカウントだけだった。
動機
少年は2026年10月23日の証人尋問で、偽ロレックス販売は企業などに誹謗中傷やサイバー攻撃を繰り返すグループの「活動資金を生む手段の一つになり得ると判断した」と述べた。1本数百万円で持ち込み、大量に行うことで数千万〜数億円の利益を計画し、売る本数や地域、関わる人材を拡大しようとしていたという。
捜査
高知県警は2024年、実行役の逮捕などからグループ上位にいる元大学生と少年の存在を把握。同時期に警視庁も別件で少年の行方を追っていたが、居場所を先に絞り込んだのは高知県警だった。少年は2024年11月の逮捕当初は否認していたが、その後自供を始めたという。
経過
- 12024.6〜9偽ロレックスが中四国・近畿・北海道の買い取り業者に持ち込まれる被害額4
- 22024.11高知県警が主犯格の少年(16)を逮捕。供給役の大学生も逮捕
- 32025.1.31少年を家裁送致、観護措置(2月5日に取り消し)
- 42026.10.23少年が高知地裁の共犯者公判に証人として出廷
出典
- 高知新聞 2024年11月16日「異例の展開…偽ロレックス事件主犯格は16歳、手口指示か 高知県警が逮捕 供給役の大学生も」
- 高知新聞 2025年3月23日「偽ロレックス詐欺の主犯格少年、楽天回線不正契約関与か 高知県警捜査員『裏社会の天才』」
- 高知新聞 2026年10月24日「偽ロレックス販売は『活動資金を生む手段の一つ』 主犯格の少年が共犯者公判に出廷 高知地裁」